ものづくりが繋ぐ子供たちとの絆 [ものづくり教室を実施する会]
子供たちと接する中で生まれる喜び

「3年生までは授業が忙しいので…僕も4年生のとき、先輩に誘われて、この会に入りました」と話すのは、リーダーの大学院教育学研究科の江良知大さん。技術科の教員を目指して大学へ入った江良さんは、ものづくりが好きなことと、子供と直に接することが自身の勉強にもなることを考え、入会しました。しかし、実際に子供たちと接して江良さんは困惑したそうです。「話しかけても話さない子、表情が変わらず無表情な子はコミュニケーションがとれないので難しいです」、江良さんはそのときのことを思い出して、少し顔を曇らせました。しかし、「でも、何度も何度も話しかけていると、頷いてくれたり、ちょっとずつ変化が見えるんですよね。そのときは嬉しいですね」と笑顔も見せてくれました。「元気な子も多くて、たくさん話しかけてくれる子もいます。こっちが疲れるくらい(笑)」。ものづくりフェアでも子供たちと仲良くなれるところが楽しいと、江良さんは話します。「他のブースに行った子がしばらくしたら戻ってきて『こんなの作ったよ!』って完成品を見せに来てくれたときは嬉しかったですね」。江良さんの笑顔が止まりません。
実は難しい題材選び

※きらめきユースプロジェクト…熊本大学をアピール?活性化するような学生手作りの企画事業の活動経費を支援するもの
ものづくりをもっと日常的に

ものづくり教室を実施する会に入ってからの江良さん自身の変化は会の活動だけに留まりません。「普段から何かを作るっていうわけではないですが、日常生活で自転車の修理やバッテリーの交換は自分でするようになりました」と江良さん。「DIYが最近流行っているのも、なんでも買える時代になったからじゃないのかな、と思います。今、趣味でDIYをしている人が趣味のレベルから、実生活レベルまでになるといいですね。」、そう江良さんが語るのは、「ものづくり」の中にある力を知っているからです。「ものづくりって、実際にものを見て触って感じながら、考える力が身についていくものだと思うんです。だから、子供の頃からものづくりの楽しさを知ってほしいんです」、さすが、技術科の教員の卵です。
ものづくり教室を通して、子供たちの中にも変化が生まれているようです。「M1(修士1年)のとき、教室に来てた中学3年生の子が『高校に合格しました』って報告に来てくれたんですよね。勉強頑張ったのかなぁとか、今までは学校へ行けなかったけど、高校で頑張ろうと思ってくれたのかなぁとか、そういうこと考えると、すっごく嬉しくて…!」と江良さんは嬉しそうに話します。他にも、ものづくりをすることで、のこぎりや木槌の使い方も上手になるという変化が見られます。「『久しぶりに学校へ行ったら、のこぎり使うのが速くて、人気者になったよ』って教えてくれる子もいます」。
今年は、 1月14日にものづくり教室 、 1月30~31日にグランメッセくまもとでものづくりフェア 、 2月にも2回ものづくりフェアにブース出展 。そして、江良さん自身には修士論文があります。「準備が大変ですよ…(苦笑)」と苦笑いしますが、江良さんの表情からは、ものづくりと子供たちへの愛が溢れていました。
ものづくり教室を通して、子供たちの中にも変化が生まれているようです。「M1(修士1年)のとき、教室に来てた中学3年生の子が『高校に合格しました』って報告に来てくれたんですよね。勉強頑張ったのかなぁとか、今までは学校へ行けなかったけど、高校で頑張ろうと思ってくれたのかなぁとか、そういうこと考えると、すっごく嬉しくて…!」と江良さんは嬉しそうに話します。他にも、ものづくりをすることで、のこぎりや木槌の使い方も上手になるという変化が見られます。「『久しぶりに学校へ行ったら、のこぎり使うのが速くて、人気者になったよ』って教えてくれる子もいます」。
今年は、 1月14日にものづくり教室 、 1月30~31日にグランメッセくまもとでものづくりフェア 、 2月にも2回ものづくりフェアにブース出展 。そして、江良さん自身には修士論文があります。「準備が大変ですよ…(苦笑)」と苦笑いしますが、江良さんの表情からは、ものづくりと子供たちへの愛が溢れていました。
(2016年1月7日掲載)
マーケティング推進部広報戦略ユニット
096-342-3122